しかしながら、原曲である「con te partirò」の詩の内容は、二人で力を合わせ、夢と希望を持って、未知の世界へと出発しよう 二人でなら怖いものは何もないのだから という勇気と希望に満ちたラブソングであるから、サラには申し訳ないけれど、よ〜く考えてみると、詩の全体の解釈からは、ただTime to say goodbyeと言葉を差し替えれば済むとは思えず、いささか安直なやり方だったのではないかという気がする。
でもまあ、今までの世界とさよならを告げて新たな世界に生きるのだ という前向きな意味にもとれないこともないし、少し混乱をきたしたとはいえ、好意的に見ればサラはそのような意味合いでこの言葉を選んだと弁護できなくもない。
いずれにしても、このタイトルのインパクトのほうが実際勝って、これだけの世界的ヒット・・・最終的にアルバムセールスは2500万枚といわれている・・・を呼んだのかもしれないから、大いに成功だったと言ってよいのだろう。
かくして、con te partirò」は「Time to say goodbye」にほぼ凌駕され、サラの歌声と共に世界中に生きることとなった。
ちなみにボッチェリがソロで歌うときはやはりcon te partirò」であり、こちらのファンも根強いことも忘れてはならない。
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