チョコレートを食べ過ぎて、いつの間にかチョコレート女になってしまった!
どうしょう!
どんどん太ってそれでも食べるのを止められない!
・・・という、ひとひねりしたチョコのCMのような、陽気な詩と音楽で、オリヴィアはひたすら楽しそうに歌っている。
よく読むと相当エロティックで、過激な表現も随所にあり、猥雑味も孕んでいるのだが、実はこれこそが、非常にフランス的なエスプリという感じもする。
この曲のタイトルはまさに『チョコレート女』なのだけれど、私は敢えて『チョコ娘』と付けて、もう少しあどけない、ただ能天気な、夢見る頃の底抜けの明るさを押し出したかった。
私の訳詞の冒頭は次のようである。
食べ過ぎたの ショコラ
でも 大好き ショコラ
骨を削って お願い
腹も 齧って
必ず スリムな女に変身する |
<伸びやかで健康的なエロティシズムに溢れた『チョコ娘』の物語が楽しく展開される>、そんな曲になっただろうか。
そして、一番気に入っている私自身の訳詞のフレーズは、前述の原詩を訳した次の部分である。
抱きしめて 優しく
体中が熱く
とろけてゆく ショコラ
血の中を チョコレートが流れる |
Fin
|